The Goal

今更読みました

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ユニコ社という企業の経営が傾きつつある中で、特に問題があると判断された工場でのお話。その工場のプラントマネージャが工場を立て直すまでの経緯、手法etcがストーリー仕立てで展開していきます。

本書はTOC(Theory of Constraints)という経営手法に則って工場に潜在する問題、さなかで発生問題を改善していきます。TOCとは簡単に書くと、組織のあるゴールに対してのボトルネックスループットを上げることによって、全体のスループットを上げること。

主役のプラントマネージャは工場を再生させる手段がわからず、悩んでいるところである物理学者に出会います。物理学者からTOCの基本的な考え方を学び、工場がどうやって利益を出せるようになるか、本社が納得できる結果を出せるようになるかを工場の社員たちと考えます。工場では問題ではないと思われていたところがボトルネックであることがわかり、問題だと思っていたことが実はそのボトルネックから派生していることを発見したり、TOCの基本的な考えを元にいかに工場が再生していくかが書かれています。

 

自己啓発書的な感じではありますが、ストーリー単純でなかなか展開が面白かったです。

 

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ちなみにザ・ゴール2という本がありますが、こちらはつまらないです。。話の内容がTOCに関してばかりになってしまっていてストーリー展開がつまらないです。 

 

そもそもTOCという考え方は浸透しているのでしょうか。もし企業が株主のモノであるならば、全体最適でなく部分最適、長期的な目標より短期的な目標の達成のほうが大事になってしまわないでしょうか。株主の考えがお金を儲けることが前提ですが、、

 

ザ・ゴールはビジネス書としてではなくて、小説的な感じで読めば面白い本だと思います。